芸術的な絵の英語絵本「Shh! We have a plan(しーっ! ひみつのさくせんーっ! )」がおすすめ
絵本を選ぶ基準ってなんですか?
子どもが小さいころって、親が主体となって子どもの絵本を選びますよね。
母親の私が選ぶだけでは偏ってしまうかと思い、保育園の先生のおすすめなども参考にしたり、SNSで紹介されている絵本を図書館で借りてみたりと工夫しています。
その中で、私自身が選ぶ絵本は「絵の綺麗さ」を重視しています。
ストーリーはもちろんですが、子ども達に綺麗な絵や面白い絵など芸術的なものにも触れてほしいという思いから「絵の綺麗さ」にも意識しています。
今回紹介する絵本はモダンアートな芸術的な絵で人気の作家さんのものを紹介します。
- Shh! We have a planってどんな絵本
- おすすめな理由3つ
- 日本語版はあるの?
Shh! We have a planってどんな絵本?モダンアートで人気の絵本
タイトル:日本語 しーっ! ひみつのさくせん 英語 Shh! We Have a Plan
著者: Chris Haughton(クリス・ホートン)
内容は表紙に描かれる4人が鳥を捕まえに行くお話です。4人中3人が秘密の作戦をするために「しーっ!」と鳥に近づいていきます。
なかなかうまくいかず秘密の作戦を何度か繰り替えるのですが、そこが反復になっていて子ども達には面白いようです。
絵は全体的に青で統一されていてシンプルです。そのため、子ども達にも状況がわかりやすく、また想像が膨らむようで、楽しそうに読んでいました。
クリス・ホートンってどんな人?
絵本ナビによると…
1978年アイルランド生まれ。
絵本ナビ
2007年、アメリカのタイム誌のデザイン100に選ばれた。
絵本デビュー作となる” A BIT LOST” (『ちょっとだけまいご』)は、19の言語に翻訳され、2011年には、アイルランドを代表する児童書に贈られるビスト最優秀児童図書賞とともに、新人作家を対象とするエイリース・ディロン賞をダブル受賞している。
クリス・ホートンさんは元々デザイナー・イラストレーターということもあり、絵がとても素敵です。
使用している色は少ないにもかかわらず、情景を想像できる絵は芸術的で、是非子ども達と一緒に楽しんでほしい絵本だと思います。
おすすめな理由3つ
- 絵がモダンアートで綺麗
- 英語が韻を踏んでいて子どもが興味を持つ
- 「しー!」という動作は子どもが大好き
絵がモダンアートで綺麗
デザイナー・イラストレーターである作者の描く絵はモダンアートな要素がたっぷり。
同色で統一された絵は見ていても美しく、子ども達の想像力に働きかけます。
たくさんの色を使い写真のように繊細に描かれている絵も子ども達に影響を与えるかと思いますが、余白がある絵は子ども達の想像力を刺激するようです。
英語が韻を踏んでいて子どもが興味を持つ
同じフレーズを繰り返し韻を踏んでいます。
子ども達も面白いようで一緒に繰り返して読みます。
tiptoe slowly, tiptoe slowly, now stop SHH!
ready one, ready two, ready three…
Go!
本文より
「SHH!」のところでは、子どもも一緒に「しーっ!」と言いながら人差し指を口元に持ってきて読みます。
そこが楽しいようで読んで欲しいと自分たちからこの本をよく持ってきます。
「しー!」という動作は子どもが大好き
静かにして欲しいとき「しーっ!」っという動作をしますよね。
「しーっ!」は幼い子ども達が好きな動作の一つではないでしょうか。
絵本を読みながら一緒に「しーっ!」っとするのはドキドキ感があるようで楽しそうにしています。
一緒に「しーっ!」っとして小さい声でお喋りしながら絵本を読むのは、静かにする練習にもなっていいと思います。
どこで買える?
書店でも探してみましたが、日本語版は見つけられましたが、英語版は見つけられませんでした。
Amazon・楽天・Yhooショッピングでは取り扱いがありました。
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クリス・ホートンさんの静かで優しいおやすみなさいの絵本。
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日本語版はあるの?
クリス・ホートンさんの絵本は注目されており、日本語にも翻訳されています。
実は絵本のイベントのために来日していたこともあるようです。
これは個人的な意見ですが、日本語版と英語版を読み比べて思ったことは、英語版の方が言葉の音の響きが可愛らしいと感じました。
あとがき
英語絵本も何冊も本棚に並べているのですが、この本は子ども達から自発的に持ってくる絵本の一つです。
ほとんど暗記していて一緒に読めるようにまでなりました。
洗練された絵は子ども達の想像力を刺激するようで、1つのページで「ここは〇〇だ」「ここには何があるかな?」と色んな質問をしてきます。
きっと子ども達はシンプルな絵の奥に自分の世界を想像して広げているんだなと感じる瞬間です。
ほかにもお勧めの英語絵本があるのでチェックしてみてください。
では、あんにょん♪